書籍のご紹介

 ~はじめに~

 

 今回の本は、仕事に疲れた人や、生きる意味を見失った人、なんとか改善したいと考える人々へのメッセージを思いながら書きました。

 人間とは今の現状が不満ならば、現状にはないものに頼ろうとするものです。

 しかし、今の現状を本当に改善してくれるものは、現状の中にしか落ちていないのが本当なのです。よそに改善の道を求めても、それはムダな遠回りであることを、後で思い知ることがこの世にはあります。

 

 さらに言いますと、現状に不満がないという人に対しても、より大きく向上できるエッセンスをこの本にまとめました。

 結局は、自分が幸福になれるカギは、どんな現状の中にも既にあるのです。自分の今の現状の中で、「幸せの神様」へのカギに気づけばよいだけなのです。

 

 しかし、これになかなか気づけないのが人生です。

 この本は、日常のありふれた中にある幸福へのカギに気づけるヒントを、あらゆる視点から説明しています。

 

 ところで、人間が幸福を求める意味は何なのでしょうか?

 この世で、何か欲しい物を手に入れたところで、それは期間限定の短い人生の間の体験にすぎません。いつか必ず手放す時が来るし、この世では人間が何も保有することができないのが真理です。すべてが過ぎ去り、いつでも消えるものばかりの中に私たちはいます。

 それなのに、何かに焦り、いろいろなものを持とうとします。それが叶わなければ、悲しんでもいます。

何か変だと思いませんか?

 結局は、私たちは体験しかできないし、体験をするために、この世に来ているのです。

体験をすることが人生の目的ならば、この世を見る視点も少し変化します。

 それは自分の良心(幸せの神様)に反した行為(体験)をしないということが重要なのです。

この世での幸福も、自分の良心に反した種類のものならば、後で良い体験だったとは絶対にならないのです。同じくこの世での成功も、良心に反した行為で得たものであれば、後になって苦しくて嫌な汚点へと必ず変わり、後悔をすることになります。

 

 この本は、皆様が素晴らしい良い体験をするように導くヒントになると、私は確信しております。

 この世での人生は、必ず終わるという「区切り」があることが、神様が仕掛けた大きな救いのヒントなのです。どんな苦しいことも嫌なことも、永遠ではないのです。どんなことも必ず変わっていきます。神様でも止められないことです。

 嫌なことが続くと自分で勝手に思い込むことが、自分自身を苦しめて、希望をなくさせます。

期間限定ならば、どんなことも逆に味わってやろうという気持ちになりませんか?

 この本を、自分の現状の中で、良い体験をすることをイメージして読んでいただければ幸いです。    伊勢白山道

 

以上です。ワンセンテンスが短く、とても読みやすい本です。次回は「おわりに」です。   温王子でした・・・