プロローグ2

 芸術家・岡本太郎がニッポンの美の源流と称えた、約5000年前の縄文土器(火焔型土器)です。~画像~

 火で焦げた部分や吹きこぼれのあとがあることから、食べ物の煮炊きに使う土器だとわかっていますが、ここまで世界観を盛り込んで作っちゃうと、煮炊きに使いにくい、使いにくい!(笑)

 でも、これぞ、無駄を楽しむ精神の結晶、ニッポンの心の原点だと言っていいでしょう。

 

 縄文時代は1万4000年もの長い間、武器を持たずに平和を貫いた、世界史的に見たら奇跡と言われる時代です。この無駄を楽しむ精神こそが、心にゆとりをもたらしていたのではないでしょうか。人は心にゆとりがある時は争いませんから。

 

 僕らはお金のために効率を求め、他人の目を気にして「いいね」をもとめ続けた結果、一番大事な「心のゆとり」(幸せを感じる心)を失ってしまったのです。

 

 そして、実は、アフリカのブンジュ村に伝わる、幸せがずっと続いていく感性は、

 

 なんと日本人から教わったと言うのです!

 

 アフリカに、かつての日本人の感性で生活が営まれ、ずっと幸せであり続ける村があったのです。どういうことか、その謎、”日本人の秘密”は、最後まで読んでいただけると明かされます。

 

 というわけで、初めまして。作家のひすいこたろうです。

 2022年4月30日、僕は湯河原の「湯河原理トリートご縁の杜」というお宿で、仲間と一緒に温泉に浸かっていました。

そこで30代であろう見知らぬ男性に声をかけられたんです。 それが、ショーゲンさんとの出会いでした。

この奇跡の物語は、ここから始まります。

 

 「ブンジュ村で教えてもらったことが、あまりにすごくて、1人でも多くの日本人に伝えたいと思って、今こうして伝えているんです。ちょっと聞いていただいていいですか?」と、ショーゲンさんは、いきなり言ってきたのです。

 

 「え?ここで?」正直、そう思いました。 だって、今、温泉に入っているんですから・・・・。

しかし、彼が話し始めてからの15分・・・・。僕は仲間2人といたのですが、みんな彼の話に釘付けになりました。

 ショーゲンさんの話を聞けば、僕らが失いつつある、「幸せを感じる心」を取り戻せる。そして、日本人であることに誇りを持てる、と僕は確信しました。

 

 そして、彼が1人でも多くの日本人に伝えたい、とこうして温泉に入りながらでも、声をかけてくるその理由が、話を聞いてわかりました。  僕は温泉に入っている場合じゃないって気づきました。

こんな素敵な話を僕ら3人だけで聞いているのはもったいない。今すぐ温泉を出て、収録させてもらってYouTubeですべての日本人に聞いてもらいたい、と思ったんです。

 

 その時に収録したYouTubeを聞いた出版社の編集者の真野はるみさんが、「この奇跡の物語を本にしたい!」と言ってくださり、こうして書籍化されました。

かつて、温泉トークがこんな形で迅速に書籍になった例は、あるのでしょうか。  もちろん、彼は僕が作家だということを知って、声をかけてきたわけではありません。その時、僕はただのニューヨーカー(入浴家)でしたから・・・・。

そんな駄洒落はどうでもいい(笑)。

 

 この本は2部構成になっています。

まずはショーゲンさんが経験してきた、幸せがずっと続く村の物語を紹介します。  喜びとは?失敗とは?仲間とは?

仕事とは?そして幸せとは?アフリカにある小さな村の村長が教えてくれた衝撃の「生きる」ことのすべて!

 あなたの心がたちまち幸せに満たされる感動の実話です。

 

 そして後半はそれを受けて、幸せになる「ものの見方」を18年研究し、70冊の著作を通して伝えている作家のひすいこうたろうがブンジュ村の教えを僕らの生活により落とし込めるように、解説させていただいております。

 

 この物語は、アフリカの遠い世界の話じゃないんです。

 日本人が誇りを取り戻し、今すぐ幸せになれる物語です。

 

 そして、1つの予言をしておきましょう。

 この本を読み終える頃には、今度は、あなたがショーゲンさんのように、この話を1人でも多くの人に伝えたくなることでしょう。ただし、温泉でいきなり声をかけるのはやめたほうがいい!(笑)     以上です・・。

 

実は、王子も誰かに伝えたくて本ブログにてご紹介した次第です(笑)。

たまには「ほっこり本」もいい!ですね~。     温王子でした・・・