脚を組む、腕を組む

 溌剌として生きている人と、おだやかに生きている人を医学的に言いかえると、それぞれ交感神経優位の生き方をしている人と、副交感神経優位の生き方をしている人になります。前者は肌の色が黒く筋肉質になる傾向がありますし、後者は肌の色が白くふっくらした風貌になる傾向があります。

 テレビのニュースで、アメリカ合衆国のライス国務長官が討論する姿が映し出されていました。大きく脚を組んで椅子に腰掛け、激しく自己主張を繰り返していました。相手の意見を退けて自分の意見を通す姿勢が、脚を組むことでつくり上げられるのです。

 グループ討論をすると、ほとんどのアメリカ人は脚を組みますが、日本人にはあまりいません。日本人は、それほど自己主張が必要だと思っていないためでしょう。アメリカに長く留学していた若者は、脚を組んで討論することが多いように思います。

 最近では、腕を組む姿もよく見かけます。腕組も、相手を拒否したり、自己の存在をアピールしたいときにする姿勢です。

昼食などで町に出ると、仕事を持った若い女性が腕を組んで姿勢を正して歩いているのを目にします。他人とすれ違うと、相手の方が避けています。

 私たちは、相手に対してへりくだる局面では、腕を下げ、からだの前で軽く添える姿勢になります。上司の前などでは、誰でも自然にそうなるのではないでしょうか。無意識のうちに、からだを使って、謙虚さを周囲にアピールしているのです。

 しかし、いつも謙虚な姿勢ばかりで生きていると、その心がからだに反映して背中が丸くなり腰が伸びなくなってしまいます。実際に、そういう人を見かけるではありませんか。注意が必要です。姿勢と心は同調しているのです。

 姿勢をよくするには、姿勢を維持する筋力を鍛えなければいけません。筋肉がついて骨が丈夫になれば、関節も柔らかくなるのです。    以上です・・。

 

典型的な日本人姿勢な王子ですが、最近、前かがみに拍車がかかり違和感もオボエテイマス(笑)。キーボード打ちも、腰位置を気にしたりもしています。まあ、筋力の衰えは自覚しているので、気をつけま~す。   温王子でした・・・