微量放射線ホルミシス

 紫外線、電磁波、低微波、超短波。これらに共通していることがあります。それは、多量に浴びるとからだに悪影響を及ぼすが、少量なら、からだに程よい刺激を与え、生きる力を増す効果があるということです。ここでとても大切なのが、量的な概念です。それが欠けていると、一方的に、紫外線は悪い、電磁波は悪いと決めつけてしまうことになって、間違った判断を下しかねません。

 2005年に、微量放射線ホルミシス(hormesis)という記事を二度、目にしました。「ミクロスコピア」(編集・藤田恒夫新潟大学名誉教授)と「自然食ニュース」(自然食ニュース社発行、主幹・仙石絋二)に出ていたものです。これはアメリカのミズーリ大学の教授であったトーマス・D・ラッキー博士がつくった新しい言葉(1982年)で、博士は微量の放射線がからだのいろいろな機能を活性化する働きに注目したのです。放射線は少量でも有害であるという従来の考え方とは正反対のものでした。

 ここでも、世の中には一方的に悪い、あるいは一方的に良いというものではないことがわかります。例えば、磁力は、強力過ぎると危険ですが、あるレベルの弱い磁力は、生体を刺激して皮膚温の上昇をもたらします。これを利用したのが、磁気ネックレスです。

 日本人は太古から温泉に親しみ、微量放射線を出す鉱石のある場所を岩盤浴などで利用してきました。世代を重ねた長年の経験から、微量放射線のよい影響をからだが感じとっていた証拠でしょう。ラドン(ラジウム)温泉やラドンサウナとして、現代の日本人も利用しています。

 マイナスイオンや遠赤外線なども、ラジウム鉱石から放射されていることが知られています。宇宙から降り注いでいる宇宙線も、人間のからだに刺激を与えたり、遺伝子を変えて生命進化のエネルギーとなってきたのでしょう。

 反対に、微量でちょうどよい力をからだに発揮するホルモンやサイトカイン(インターフェロンなど)を、からだの外から与えてしまうのは、からだを痛めつけることにほかなりません。   以上です・・。

 

最後は「お薬」ですね~。チクリと安保流でした。90年代の第二次サウナブーム(このころ岩盤浴登場)に、ウンチクも登場(笑)したと思われます。商業的にはノリノリのうたい文句です。「還元陶板浴」は決してそんなことはなく、良質な空気環境の中での心地よい加温(安保理論やHSP理論に基づく)です。   温王子でした・・・