病気に対する心構え

 誰でも病気になればがっかりしてしまいます。しかし、それは生き方を変えるためのチャンスだと考えましょう。病気が進んでいても、生きていることのありがたさに気づくことができれば、ずいぶんと心の在り様も変わってくると思います。ある患者さんの家族の方から、手紙で相談を受けました。病気で悩んでいる人に共通するものがあると思うので、一部を紹介します。

 

 安保先生はじめまして、母のことで相談があります。2年前に大腸がんで手術をしてその後肉眼では見えない所を、8カ月抗ガン剤で叩いて去年の9月に腹水がみつかり再発しました。2年前からの母の精神状態を考えて、家族、先生と相談して本当のことはいっていません。いっているのは、腹水のこととマーカーが上がっていることだけですが、民間療法をしています。ただ8カ月も抗ガン剤をしていたので体が弱ってしまい、元に戻るのがだいぶ時間がかかると思います。母に今足りないのは前向きな気持ちと思うのですが、なかなか前向きになれず家族はどうしていいか分かりません。母なりに頑張って枇杷温灸や足湯、気功、尿療法をしてきましたが、それでも駄目みたいで、外に引っ張り出して映画やカラオケに数回いきましたが、歩いていたら腰が張るみたいで歩くのが困難です。それに腹水がなかなか抜けず、1週間ぐらい前からひどくなり小水がほんの少ししか出なくなり、食事もあまりできないので痩せてきた自分の姿をみては泣いてしまい、最近では私も母も何をしても駄目なのではないかと思ってしまい不安になってしまいます。安保先生、母が前向きになるにはどうしたらいいのでしょうか?お忙しいのに申し訳ございません。     家族より

 

私は、次のように返信しました。

 

病気になるには必ず理由があります。無理をした、つらいことがあったなどです。病気はそこに気づかせてくれるありがたい機会です。感謝する流れに入ったとき、前向きになれるでしょう。その逆が、抗ガン剤や手術の世界です。自分でつくった病気を他人まかせにしているのです。生きていることに対しても感謝が必要です。周りの人も感謝の気持ちがないといけません。あなたも、不安ばかり述べて感謝の気持ちが少ないように感じます。     以上です・・。

 

今年も「王子?のブログ」にお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。

「温」は明日の午前中営業をもちましてお休みをいただきます。新年は4日より営業いたしますので、ブログもそれに合わせて再開したいと思います。「安保先生のお言葉」今しばらく続きます。宜しくお願い致します。

みなさま、よいお年をお迎えください。     温王子でした・・・