自律神経免疫療法

 病気を治すために一番大切なのは、本人自身が、無理な、あるいは偏った生き方を変えることなのですが、次に必要になるのが、医師によるアドバイスであり、免疫力を高める医療行為です。患者さんが自分一人だけで病気に立ち向かうのは心細いでしょうし、迷ったりすることもあるからです。このような目的のために、私の共同研究者である福田稔先生が中心となって、「自律神経免疫療法」が行なわれるようになり、さらに仲間が集まって研究会が開かれています。

 「自律神経免疫療法」は、主に刺絡療法(爪の生え際などを注射針で刺激する治療法)を中心とした自律神経調整法ですが、経過中に患者さんの血中のリンパ球レベルを測定しています。生き方を変え、食生活に注意し、軽い運動をして、さらに自律神経免疫療法を行なうと、リンパ球は徐々に上昇してきます。同時に患者のQOL(quality of life)も改善してくるのです。ガンの自然退縮は、半年から1~2年後以降に現れることが多いので、気長に取り組む必要があります。

 このとき、注意しなくてはいけないことがあります。それは、医師側が自律神経免疫療法をあまりにも過信してしまうケースであり、患者側がこの療法に頼り切って自助努力を怠ってしまうことです。医療行為は、あくまでも補助的手段であることを忘れてはいけません。

 福田先生ですら、次のように述べているので紹介しましょう。

 

「病気は自分の無理な生き方が招く。だから、病気は自分で治すものだ」

 今から10年前、安保徹教授といっしょに「福田ー安保理論」を確立した当初、私は患者さんにそう説明していました。しかしその後、自律神経免疫療法と出会い、その切れ味のすばらしさのために、いつしか「私が病気を治してやるんだ」と思うようになりました。患者さんも殺到し、明らかに働き過ぎてしまい、2度も病に倒れてしまいました。そのときに痛感したのが、「病気は”医者が治してやる”のではなく、”患者さんが自分の力で治す”ものだ」という原理です。

 私の苦い体験への反省に基づいて、原点に立ち返り、病気を治すには、いかに自分自身の生き方を見つめ直し、変えていくことが大事かを感じています。いま病気に悩んでいる人、病気の陰におびえている人たちのお役に立てれば幸いです。

     日本自律神経免疫治療研究会理事長  福田 稔

 

以上です・・。

 

福田先生もすでに他界されていますが、「つむじ風くん」という、爪もみ・つむじ押しのグッズを残してくれています。エコパラのセラミックのような商品です。詳しくは王子に直接聞いてください!     温王子でした・・・