私たちはいろいろな癖を持っていますが、強い癖には自律神経を激しく揺さぶる力があることを知っておく必要があります。

 一番分かりやすいのは、怒りっぽい癖でしょう。怒ると、一気に交感神経緊張の極限状態に入ります。青筋を立てて怒っている人が、さらに声を張り上げて怒鳴ったとしましょう。その人の血圧は確実に上がり250mmHgくらいまで上昇します。このような癖を50歳代に入っても続けていると、いずれは命を落とすことになりかねません。

 また、やたらに過去を悔やんで、いつも嘆いている癖もあります。苦悩の世界も交感神経緊張状態をつくるので、顔色が悪くなり手足が冷たくなって、いずれ病気になってしまうでしょう。

 宮本武蔵は、死の1週間前に「我、事におゐて後悔をせず」と言ったそうですが、ここまでの心境にはなれなくても、過去へのこだわり過ぎは健康を害する力となってしまうことを知っておいてください。

 面倒見のよい人がいます。いろいろなことに気がつく性格の人は、他人のことまで心配になります。やり過ぎればおせっかいですが、よく気がつくということは副交感神経優位の精神状態なのです。しかし、心配し過ぎると、頭が混乱してどうしてよいかわからなくなり、具合がわるくなってしまうこともあるでしょう。

 このように、自分の癖が自律神経を揺さぶり、健康に害を及ぼしてしまうことがあるのです。

 からだにいいからといって、運動をやり過ぎてしまう癖がつくと、身を滅ぼすこともあります。本来、ジョギング、ヨガ、ダンスなどは、からだにいいことです。からだを動かすと血行がよくなりますし筋肉が鍛えられます。しかし、どんなにいいことでもやり過ぎると、今度はそれがストレスになって病気をつくってしまうのです。例えば、ジョギングをやり過ぎると、心筋梗塞を起こしたり、窶れて発ガンにいたることさえあります。

 食べ物や美食に過剰にこだわる癖もあります。ある食べ物が好きだからといって、そればかり食べ続けていると、リラックス過剰になって破綻します。からだにいい食べ物は副交感神経を優位にしますが、それも過ぎれば、感情的になったり、感覚的な性格が助長されることになるのです。「無くて七癖」といいます。誰もが注意する必要があるのです。   以上です・・。

 

王子は凝り性かもしれません。七癖は自分では発見が難しいと思いますので、どなたか、教えていただきたいと思います(笑)。  温王子でした・・・