甘い物、冷たい物、辛い物

 基本的には、生き方の偏りが病気の発端となりますが、破綻するのをただ黙って待つほど人間の勘は鈍くありません。無理な生き方を続けていると、無意識のうちに甘い物を多く摂ってからだを労わろうとしたりする感性が働きます。からだは自らを癒す術を知っているのです。

 逆に、ゆったりしすぎた生き方を続けたり、ごちそうを食べ過ぎたときは、自然にからだを刺激する食べ物が欲しくなります。

 私たちのからだに刺激を与える食べ物の代表といえば、冷たい物と辛い物でしょう。冷たいジュースやビール、冷酒、キムチなどは刺激の世界です。反対に、温かいお茶や熱燗の酒はリラックスを招く飲み物です。

 今、日本で激辛のラーメンなどが流行っているのは、多くの日本人がけだるい活力のない生き方から脱却しようとして、刺激を求めているせいではないでしょうか。ふだんの生き方がしっかりしていれば、激辛ラーメンを食べる必要はないはずなのです。唐辛子の他、わさび、からし、しょうが、山椒などの薬味も、からだを刺激して活力を生み出す力を持っています。

 唐辛子をたくさん食べると汗が噴き出してくるでしょう。これは交感神経が刺激されるためです。発汗現象は交感神経によって支配されています。

 もし、それまでの味覚が変化して、辛い物を食べる傾向が強くなったら、生き方を見直してみるべきです。どのような理由で味覚が変わったのか、本当の原因を自覚する必要があります。

 本来、ゆったりとした生き方は、あるところまでは病気知らずの生き方ですが、それも行き過ぎると活力を失い、疲れやすくなったり元気がなくなってきたりします。このような状態に対して、冷たい物や辛い物を大量に摂ってバランスを維持していると、いずれ破綻してしまいます。

 ゆったりとした生き方をしている副交感神経優位の人はリンパ球が多く、抗原や心のつらさだけでなく、物理的刺激にも過敏になるので、冷たい物や激辛の食べ物をストレスと感じ、一気に交換緊張状態になることがあるためです。交感神経緊張が頻繁に起こると病気の引き金になります。例えば、腸管は刺激に対して最も敏感なので、過敏性大腸症候群などになって、便秘tと下痢を交互に繰り返すことになってしまうのです。    以上です・・。

 

食べ物の嗜好も奥が深いですね。これを知っていれば、逆手にとって利用する手もアリかな~と思いました。基本は玄米に味噌汁と少々のおかずですが・・

温王子でした・・・