心身一如(しんしんいちにょ)

温王子です。今日は、心とからだのリンクについてです。では・・。

 

 心が晴れない、深い悩みがある、やる気が出ない、心配事が次々に湧いてくる、過去の過ちが悔やまれてならない、未来は絶望的だ、など心につらさをかかえていては、健康を維持することはできません。精神的な病気にも、身体的な病気にもなってしまうでしょう。長時間労働のような肉体的な無理と同様、心の悩みでも病気になる理由は、いずれの場合も、それらのストレスが自律神経に働きかけ、交感神経緊張状態をつくるからです。

 交感神経緊張は、筋緊張を伴うので肩こりや腰痛がでてきますし、脈拍が上昇するので不安や不眠に襲われるでしょう。また、副交感神経の働きが抑制されるので、便秘がちになり、ときどき下痢をしたりするようになります。これまでお話ししてきたように、交感神経支配下にある顆粒球が増加して組織破壊を起こすようになれば、胃潰瘍や潰瘍性大腸炎になりますし、膠原病やガンにもなります。

 こうしてみると、重労働で無理をした場合でも、心のつらさで苦悩した場合でも、発症する病気は同じということになり、「心身一如」を最も具体的に表現しているのは、自律神経の働きということになります。

 からだの不調が心のつらさをつくりだすのも、求心性の自律神経が働いて、脳幹、大脳などの他の神経系に広く影響を及ぼすためだと思われます。東洋思想の心身一如は頭では分かっていても、それを説明するのは容易ではありません。しかし、自律神経の働きを導入することで説明できるのです。

 はじめにお話しした心の働きのなかで、交感神経ではなく副交感神経を刺激するものもあります。からだがだるくてやる気が出ないとか、絶望感が強くて気力が失われたような場合です。一切の気力が喪失したような状態は副交感神経過剰優位の世界で、低体温も伴います。そして、低体温はますますその人の活力を奪う世界でもあるのです。

 いずれの自律神経レベルの偏りも、低体温をつくり出すのは共通しています。このため、心の悩みや無気力から脱却するのに、入浴などで体温を上げることはプラスになります。しかし、入浴する気にもなれないような場合には、寝る前に湯タンポを足元に置くだけでも、よい効果が期待できます。これも、「心身一如の法則」の応用といえるでしょう。   以上です・・。

 

心とからだのバランスも大事ですね~。自律神経のバランスも一緒に「温」の還元陶板浴で、よい方向に導きましょ~う(笑)。  温王子でした・・・