余命宣告

温王子です。ここの所「がん」についてが連続ですが、予防・予習のためにも見ていきましょう。では・・。

 

 最近、若い医師が患者さんに余命宣告をして、傷つけているケースが多いように思います。心が傷つけられると、それがストレスとなって激しい免疫抑制が起こってしまうでしょう。これではガンが悪化するのは明らかです。この流れから脱却するためには、医師の意識改革とともに、患者側の意識改革も必要です。一方の努力だけでは、この難局を切り抜けることは不可能でしょう。

 医師側の意識改革で必要なのは、ガンは患者の生き方の無理で発症するということ、そして生き方を見直してからだを労われば、ガンは自然退縮するということを早く認識することです。この認識がないと、悪い所を取ってしまう、小さくする、くらいの発想しか生まれてきません。そして、その治療として行う抗ガン剤や放射線治療は、ひたすらからだを痛めつけ、治ることから遠ざかる流れに入ってしまいます。

 また、ここで大切なのは、生き方の無理に気づけるのは患者自身しかいないということです。家族なら多少気づくこともありますが、本質的には本人の自覚です。すべての新しい流れをつくるエネルギーは、患者自身にしか求められないのです。このことに気づきさえすれば、医師の誤解からも逃れることができるでしょう。

 気づくことによって、ガンから逃れた人の話を、前掲「ガンの患者学研究所」の小冊子「いのちの田圃」から引用したいと思います。73歳の女性の体験談です。

 

  ~医者はね、すぐ手術しなさいって。「手術しなければ余命1年だ」て、  

  こういう風に言われたの。それがね、若いのに、偉そうに言ったの。

  それで私は、カチーンときてね、冗談じゃない、こんな若造に、余命

  なんて言われる覚えはないと。勝手に決めるなと。だって、そうでしょ    

  う。それで物凄い反発心が起こって(略)。

   それに私は当時、70歳でしたから、「人間、70歳になって身体に

  メスを入れたりしては、ろくなことはない」と。だから、病状がどうあ

  ろうと、とにかく身体にメスを入れたくないという気持ちが強かった。

 

 この体験談で一番強く感じたのは、医師といえども余命を言い当てる能力などないということです。半年も1年も先のことなど誰にも分りません。そしてもう一つ感じたのは、患者自身の持つ人間力の大切さです。いつも他人の言いなりの生き方をしていては、難局から逃れる力も生まれてはこないのです。

 以上です・・。

 

メスも薬も、自分の体に入れるものは選別・理解・納得した上で入れたいモノです。王子は、そう感じます。    温王子でした・・・