ガン検診の弊害

温王子です。今日も「ガン関連」の1節です。では・・。

 

 ガンに関連した検査には、いろいろなステージのものがあります。集団検診、精密検査、再発の有無を知るための検査、進行状態を知るための検査などです。ガンの検診や再発を知るための検査は、これまで推奨されることはあっても問題視されることは少なかったように思います。しかし、問題も多いのです。

 まず、集団検診の問題点は、精密さに限界があるということです。毎年検診を受けていたのに、病院で手遅れのガンが見つかったという話をよく聞きます。強いストレスを受けると、1年未満でもガンが発症し増大する場合があることを知っておく必要があるでしょう。

 そして次の問題点は、検診でガンが見つかった後の治療が、手術・抗ガン剤・放射線治療という三大療法主体の流れから脱却していないということです。せっかく早期発見できても、からだを痛めつけて免疫を低下させる治療を受けたのでは、逆効果になってしまいます。

 「ガンを治すための4ヶ条」(1.生活パターンを見直す。2.ガンの恐怖から逃れる。3.からだが消耗する三大療法を受けない、続けない。4.副交感神経を優位にして免疫力を高める)を実践すれば、早期発見は、はっきりとプラスになります。

 精密検査にも問題があります。CT(コンピュータ断層撮影法)、MRI(磁気共鳴撮影法)、PET(陽電子放射断層撮影法)などで、非常に小さいガンが発見された場合です。検査方法が進歩して、直径数ミリのガンも発見できるようになりました。30人検査をしたら、かならずひとりは見つけてみせると意気込んでいる医師もいるほどです。

 私たちのからだは、ストレスを受けて免疫機能が抑制されると、ガン細胞を処理する能力が低下してしまいます。しかし普通の生活をしていれば、いつもストレスを受けつづけるばかりではありません。疲れれば休みますし、悩み事があれば気晴らしをすることによって、自分自身を守っているのです。ガンの発生と退縮は、からだで頻繁に起こっていることなのです。こうした流れを考慮せずに、退縮前の小さなガンまで発見しつづけることは、ガン患者を増やす流れをつくってしまうことに繋がります。

 再発の有無を知るための検査にも問題があります。ガンの怖さを感じている患者さんにとって、検査のたびに受けるストレスは大変なものです。健康な人が単に健康診断を受けるような心境を保つことは非常に難しい。例えば、3カ月に1回といった検査の頻度がストレスになりますし、それを5年も10年も続けようといわれることもストレスです。このような患者さんの心のストレスを考慮せずに、「大事をとってしっかり検査しましょう」という大義名分のもとに検査を繰り返すことが、逆に再発を促してしまうのです。1年後に1回検査をして問題がなかったら、それでおしまいにするくらいでいいのです。

 同様に、ガンを抱えている患者さんが、ガンが大きくなっていないかどうかを知るためにたびたび検査することは、ストレスを生み免疫を抑制してしまいます。このような検査の心理的側面を理解しなければ、治癒率は上がらないのです。    以上です・・。

 

 王子的には、ガンに限らず、逆に半年に1回でも血液検査の「白血球分画」を保険適用外でも行って、ご自身の免疫状態(健康状態)を確認するのもアリかな~と思います。    温王子でした・・・