甘い物好きと認知症

温王子です。今日は「甘い物」です(笑)。見ていきましょう。では・・。

 

 私は、中学1年生のときに、甘い物を食べるのはやめようと思い立って、今も続けています。コーヒーや紅茶に砂糖を少し入れるくらいなら大丈夫ですが、ケーキやバナナのように甘くて量が多い物は食べられません。決心から45年も経っているので、先日試しに和菓子を食べたところ、脈が速くなって冷や汗が出てしまいました。長い間続けていると、甘い物でもからだは毒物にあたったような反応を起こすものだと、我ながら感心しています。

 最近、岩手大学名誉教授の大澤博先生とお会いする機会があり、とても興味深い話を伺うことができました。アルツハイマー病は甘い物を食べ過ぎて起こることが多いというのです。甘い物というと、すぐに高血糖や糖尿病をを思い浮かべますが、逆の低血糖とも関連しているというのです。大澤先生のデータを見ると、大量の砂糖を摂った後、1時間くらいで血糖は最大値に達しますが、その後しだいに下がり、ついには4時間くらいで低血糖が出現するパターンがあるのです。甘い物を大量に摂ることを習慣にしている人は、この流れに入ります。

 低血糖になると、脱力や無気力などが心身の症状として現れますが、さらに脳の働きが低下するという大きな問題があるといいます。脳の神経は低血糖で働きを失い、ついには死滅してしまうのです。こうして、甘い物好きの人の脳細胞の死が促進されるのです。

 また、篠原恒樹医師は、このような分野の研究を過去に行い、次のようなデータを示しています。甘い菓子類をよく食べていた人は、痴呆群では83.7%、非痴呆群では36.0%だったのです。圧倒的に痴呆群に甘い物好きが多いのです。

 大澤先生のデータでさらに注目すべきなのは、高血糖時は体温が上昇し、低血糖時には体温が下降するということです。そして、高血糖で体温が高いときは気分が良く、低血糖で体温が低くなると気分が落ち込むといいます。甘い物は低血糖になりやすいので、頻繁に甘い物を食べて血糖を維持する必要に迫られます。こうして、さらまる低血糖パターンに入り込んでしまうのです。低血糖には過剰に分泌されるインスリンが関与しています。

 私は45年前に甘い物を食べるのをやめておいて本当に良かったと思っています。   以上です・・。

 

あまいものを食べさせないで(虐待ではありません)育てたお子さんは、甘い物が苦手になると、実体験をもとにしたお話をお客様よりお聞きしたことがあります。赤ちゃんの時が、勝負かもしれませんね。  温王子でした・・・