なぜ発熱は嫌われるのか

温王子です。今日は「お熱」についてです。ココも重要です。見ていきましょう。では・・。

 

 膠原病やガン、あるいは風邪で起こる発熱は、実は、体温が上がってリンパ球が働き出すために最高の体調なのです。昔から言われているように、熱が出たら、からだを温かくしてゆっくり休めばいいのです。しかし、最近は薬で熱を下げる傾向が強くなっています。さらには、肩こりや腰痛にも消炎鎮痛剤が使われ、からだを冷やすことがはびこってしまっています。薬局で売られている湿布薬ばかりか、整形外科でも処方されています。

 医師も薬剤師も間違っていることに気づかないのですから、患者さんが自分で身を守るしかないのですが、私たちの発熱をこれほど嫌い、からだを冷やすことが大好きになってしまった理由について考えてみましょう。

 それはやはり、昔の感染症に対する恐怖に起因しているのだと思います。結核、破傷風、ジフテリア、マラリア、はしか、天然痘、赤痢など、いずれも激しい発熱があり、これらの病気で命を落とす人も多かったのです。

 このような感染症に対するトラウマによって、日本人の集団的発熱嫌悪がすっかり定着し、感染症以外の発熱に対しても過敏に反応するようになってしまったのだと思います。

 しかし、関節が破壊されてしまったら、修復するために関節の腫れや発熱が必要になりますし、ガンの自然退縮の前には発熱が大きな力になります。風邪の発熱も、ウイルスと闘っている恵みの熱なのです。肩こりや腰痛は、温めて血流を増やせば治ります。なぜそうなってしまったのか、その原因と経緯を考えることができれば、熱を下げてしまうことの弊害はすぐに理解できるでしょう。

 先ごろ対談した石原結實医師の{「体を温める」と病気は必ず治る}(三笠書房刊)という本がベストセラーになっています。医者の中にも感性の豊かな人はいるのです。

 ようやくそんな流れも現われてはきましたが、まだまだ患者さんが自分で我が身を守る必要があります。過去のトラウマから脱却したとき、病気で長く苦しむ人が日本から減少することになるでしょう。   以上です・・。

 

今日は、あの石原先生も出てきました。まあ、15年以上前の著書なので(笑)。安保先生と石原先生は、過去にラジオ番組(FM西東京)でも共演されていました。そこにも我が師のkoumei先生が絡んでいたのです。懐かしいです。

温王子でした・・・