体温を決めているのも自律神経

温王子です。今日は復習になるかもしれませんが、体温についてです。自分の基礎体温は分かりますか?では・・。

 

体温決定の中枢は脳にあります。そして、その部位は自律神経中枢の視床下部です。恒温動物は、一定の体温を維持して、寒暖にに関係なく代謝を起こして活動することができます。つまり、自律神経の働きで体温が保たれることによって生きていられるわけです。

 しかし、動物の種類によって体温は異なります。鳥など空を飛ぶ動物は体温が高いですし、イルカやシャチなど水に棲む動物は体温が低いのです。空を飛ぶことは自分の体重を重力に逆らって持ち上げることなので、多くのエネルギーを要するためでしょう。逆に、水に入った動物は、水の浮力で体重を支えることができるので、エネルギー必要量が低下したのだと思います。

 また、同じ種類の動物でも、その生き方によって体温は変化します。人間でも活発な人は体温が高いですし、のんびりした人は体温が低い。つまり、体温はその動物の生き方を反映しているのです。

 そして、DNAからRNAを経て蛋白合成に向かう代謝も温度の影響を受けるので、体温の維持は生き続けるための最も基本的な因子ということができます。低体温の進行は、その生命体の死へと繋がるのです。体温を上げるには、体操などを行ってからだを動かす必要があります。

 健康や病気について考えるときに、体温のことを考えなければ、本質に迫ることはできません。そして、その体温を調節しているのが自律神経なのです。

 交感神経がある程度刺激されている状態は低体温とは縁のない世界で、体温でいえば36.5~37.0℃くらいです。しかし、からだに無理がかかるレベルまで交感神経の緊張が進むと、36.0℃以下というような低体温になり、顔色は悪く黒ずんできます。

 一方、副交感神経がある程度優位な状態は36.0~36.4℃くらいの低めの体温ですが、低体温とまではいえません。しかし、運動不足、肥満、疲れやすいなどの流れまで進むと、副交感神経過剰優位となり、36.0℃以下の低体温になります。この場合は、肌の色は白いが皮膚に弾力がなく、むくみが出てきます。

 昔から東洋医学では「冷えは万病の元」といいますが、自律神経の働きを導入すると、さらにその原因まで辿り着くことができるのです。

 以上です・・。

 

 けっこう安保先生の低体温定義は高く設定(36℃以下)されているように感じましたが、王子だけでしょうか?でも、やはり36℃台中ごろの数字が欲しいところです。「還元陶板浴」を活用しましょう!   温王子でした・・・