顆粒球とリンパ球

リンパ球はマクロファージの貪食能を退化させ、マクロファージが使っていた接着分子を使って異物を凝集させて処理します。

 白血球のうち、顆粒球は自律神経のうちの交感神経に支配され、リンパ球は副交感神経に支配されています。その働きは、風邪をひいたときの症状で説明すると分かりやすいでしょう。まず、風邪をひくと、最初はからだがだるくなり、やがて熱が出てきます。これはウイルスとリンパ球が闘っている状態です。分泌を調節している副交感神経優位の状態なので、サラサラした鼻水が出ます。その後、治癒期になると、自律神経反射によって、交感神経が優位になり、顆粒球が増加してきます。分泌現象も抑制されるので、洟や痰が化膿性のネバネバした状態に変わります。これは顆粒球が増加して常在菌と闘っている症状でもあるのです。

 自律神経は1日24時間で起こる日内リズムや、1年の年内リズムで、バランスをとりながら揺れ動いていますが、働き過ぎや、強いストレスで交感神経緊張になると、白血球のうちの顆粒球の占める割合が増え、過剰反応が起こってしまうことになります。細菌がそれほどいないのに反応すると、自分自身の細胞を攻撃してしまうのです。このようなメカニズムで、胃潰瘍や潰瘍性大腸炎などの組織破壊が起こるのです。

 反対に、副交感神経優位になり過ぎると、リンパ球が多過ぎて、微量な抗原にも反応してしまい、アレルギー反応を起こしやすくなります。アレルギー性の皮膚炎や気管支ぜんそくなどの疾患や、発熱、発疹を伴うような強いアレルギー性の炎症を起こしてしまうのです。   以上です・・。

 

今日の内容で「風邪」への対応がわかりますね~。リンパ球に頑張ってもらうために「副交感神経優位状態」をつくってあげれば良い!そのための「還元陶板浴」です。早く、また後が楽になると思います。  温王子でした・・・