「調節系」の基本は「自律神経系」

つまり、「交感神経」と「副交感神経」の二つのバランスで、すべての調節が成し遂げられているのです。交感神経が働くと活発な体調になり、副交感神経が働くと休息の体調になります。

 もう少し科学的に表現するなら、交感神経が働くとエネルギーを消費する体調になり、副交感神経が働くとエネルギー消費を抑制したり蓄積する体調になるということです。例えば、血圧の上昇は興奮の体調なので、交感神経の働きですし、血圧の下降は休息の体調なので、副交感神経の働きなのです。

 さらに細かくからだの機能について説明すると、強い光が当たって瞳孔が縮小するのは副交感神経の働きです。身を守る反応も副交感神経と関係しています。一方、気道が拡がるのは交感神経の働きです。これは活発な体調と関係があります。発熱、晴れ、痛みは副交感神経の働きで始まりますが、体温が上がって発汗が起こると交感神経刺激にスイッチします。脈が速くなります。しかし、痛みが強すぎて気絶してしまうような反応は、副交感神経の働きでしょう。気絶は、低血圧が極限に達した状態だからです。

以上です・・。

 

一般の内科の先生(医師)からは聞くことの無い内容がズラリでしたが、これが安保先生の視点(観察眼)なのですね~。次回は「白血球さん」防御系のお話です。お楽しみに!   温王子でした・・・