無理せず、楽せず

 その反対に、楽をし過ぎないためには、自分を甘やかさず自分中心にならないことです。なんでも自分の好き放題では、自由過ぎて緩んでしまいます。特に体を完全に甘やかしてはいけません。筋肉をつけるために階段を使う、荷物は自分で持つ、といった自分の体にプラスになる最低限のことは自分で実践することです。

 バランスが大事になりますが、歳をとるに連れて心の負担を軽くして体の負荷をつけると、ほどよいように思えます。

 人生には自分ではどうすることもできないことがあります。

流れに身を任せながら人生を楽しむこともひとつの生き方です。たとえ病気になっても悲観するのではなく、生き方を変えるいい機会になったと感謝している患者さんは病気がよくなる傾向が強いようです。

 失敗もよし、成功もよし、病気もよし、健康もよし、常識という価値観にとらわれない生き方があってもいいと思います。

 体の中には免疫力という自分だけの特効薬があるのですから、それを働かせることがいちばんの生き方なのです。

 時代は大きく変貌しました。過酷で貧しかった昔は、日本の美徳とされる豊かな精神があり、便利で豊かになった現代は、感謝や思いやりを失い心が貧しくなっている気がします。今必要な心は、大事にする心かもしれません。体を時間を環境を、大事にする。自分を大事にできるならば、周りの人も地球の環境をも大事にできることにつながるでしょう。  以上です・・。

 

次回は「笑い」についての指南です。お楽しみに!  温王子でした・・・