肝臓 part2

血流が悪くなり、大量の顆粒球が押しかけて大量の活性酸素を放出し、肝臓を攻撃し劇症肝炎になります。

 安静にして不通に水分をとり、血流を維持して2~3日もすれば劇症肝炎も治っていきます。もちろん、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミラーゼ)やGPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミラーゼ)が5000、10000IU/ℓの数値になるとお医者さんは目を回しますが、ストレスが去れば炎症を起こしながらも治癒に入ります。特に肝臓は再生臓器なのですぐ元に戻ります。 肝臓は腸から進化して、分裂する腸上皮と同じです。腸にふくらみができて肝臓となり、胆汁をつくったり、脂肪を蓄える役割を担っていました。腸上皮細胞は3~4日で上皮が再生し終わって脱落します。3分の1壊された肝臓もたった3~4日で元に戻る力があります。

 ただ、ステロイド剤を使うだけで高い数値も1000,100,50IU/ℓくらいに落ちてきます。それで劇症肝炎は自分で治る機会を止められてしまいます。 

 慢性肝炎はおよそ6カ月以上、肝臓に慢性的な炎症が続いている状態です。交感神経緊張によって顆粒球が押しかけて組織破壊を起こしています。原因は慢性的な忙しさです。

 C型肝炎は棲みついたウイルスが原因です。ですが、免疫が高い時はC型肝炎ウイルスは暴れ出しません。過酷な生き方で免疫が下がるとウイルスがじわじわ暴れだします。それを薬で抑えると、組織に相対的な血流障害が起こり、肝硬変へと進んでしまいます。

 

 「肝硬変」~交感神経緊張・血流障害~

 

 肝硬変は慢性肝炎などにより肝臓の細胞が破壊と再生を繰り返すうちに、血流障害が長く続いて繊維状になり、肝臓が硬くなる病気です。また、毎日大酒を飲んで肝臓に負担がかかり、ミトコンドリアに迷惑をかけて線維化が起こったのが肝硬変です。

 始めはあまり症状がないことが多く、進行するにつれてだるさや吐き気、体重が減るなど、さまざまな症状があらわれます。さらに進行するとむくみやお腹がふくれる感じ、黄疸(皮膚や白目などが黄色くなること)、手のひらが赤くなるなどの症状があらわれます。

 脂肪肝からずっと長い間、細胞に糖が入らないため脂肪からエネルギーをつくり続けてきたミトコンドリアも限界に達し、どんどん巨大化して、機能不全に陥ります。そして、ミトコンドリアは死に細胞自体が死んでしまいます。死んだ細胞の後にコラーゲンが入って穴埋めをしてガチガチの線維状態になったのが肝硬変です。

 体の身を守る反応は、ストレスを解消しなければ感脂肪から肝炎に、悪化すると肝硬変、肝臓の働きがもとに戻らなくなると、最悪は肝臓がんにまで進行することもあります。もの言わぬ肝臓はじっとストレスに耐え続けて限界になると手がつけられなくなるのです。脂肪肝とわかった段階でお酒好きな人は冷たいビールをホットビールに、ロックや水割りをお湯割に、冷酒をあたたかい燗に変えて、休肝日もつくるのが肝臓への思いやりです。肝臓の特効薬は、薬ではなく、ストレスのない生活です。   以上です・・。

 

お酒好きの読者の皆様には耳が痛い終わり方でしたが・・ホットビールはあまり飲みたくないと思います(笑)。自称、王子はお酒が飲めませんが(アセトアルデヒド分解酵素が少ないため)、住宅用建材から揮発するアセトアルデヒドにも反応してしまいます。お酒が強くない方は、新築住宅やリフォーム直後の室内空気環境にも注意しましょう!

 

次回は「腎臓」です。  温王子でした・・・