エネルギーをつくるミトコンドリア系と解糖系

大量のエネルギーをつくり出せます。

 解糖系はミトコンドリア系の出すATPをもらい、ミトコンドリア系は解糖系の出す乳酸をもらい共存しています。しかも細胞内でミトコンドリアが細胞分裂を抑制することを条件に寄生しています。

 この2つのバランスをとりながら、年齢とともに解糖系からミトコンドリア系に移行させることが健康の要です。

 たった1つの受精卵から成長を遂げる胎児の頃は、解糖系を有利に働かせて細胞分裂と増殖を繰り返し、成長します。母体から生まれ落ちて酸素をとり入れる肺呼吸が始まると同時にミトコンドリアは15歳頃までふえ続けます。

ミトコンドリアが多くなるまでは解糖系優位の時代で、とにかく食べて活力を確保し成長し続けます。ミトコンドリアがふえると分裂抑制遺伝子が働き、成長はとまります。ただし、ミトコンドリアの少ない部位(精子、皮膚、髪、骨髄、腸の上皮)だけは解糖系中心です。

 20~50代は、解糖系とミトコンドリア系を活用する調和の時期です。

 50代はエネルギー生成の変遷期で、少食への切り替え時です。この時期に食事に依存し、解糖系でエネルギーをつくり続けると、病気の素地ができます。食べ物への依存度を高めて高血糖となると糖尿病の引き金になり、血流が悪いまま抜け切れず、がんや生活習慣病へ向かいます。解糖系の酷使は乳酸の量をふやして、それを処理するミトコンドリア系の負担がふえて活性酸素による老化が進みます。体を大切に長く使い続けるには、ミトコンドリア系への移行が必要です。

 

 ~病気の質とストレスの変遷~ で締めます。

 

「行き過ぎて過敏症に苦しむ時代」現在~

”超副交感神経優位”

 

ストレス:人とのコミュニケーションがとりづらい

     経済的な悩みや不安

病気:神経や精神に関する病気がふえる。

   薬剤の長期使用による難病。

   アレルギー疾患や精神ストレスの病気の難治化。

   シックハウス、電磁波過敏症、金属アレルギー、潔癖性

環境:超高層マンション、核家族化

食事:自由な孤食、コンビニ食、ファストフード、添加物が多い

 

「おだやかで豊かな時代」高度経済成長期~平成

”副交感神経優位”

 

ストレス:長時間労働、人間関係によるストレス

病気:アレルギー疾患

   ぜんそく、アトピー性皮膚炎、うつ病

   がんの進行はゆっくり

環境:高断熱、気密性の高い住宅、マンション

食事:甘い物、肉や乳製品がふえる

 

「やせ細り頑張り続けた時代」戦前~高度成長期前

”交感神経緊張”

 

ストレス:過酷な肉体労働、冷えと貧しさ

病気:感染症、交感神経優位による炎症性の病気。

   がんは過酷であるがゆえに急激に進行する

環境:気密性の低い木造住宅、3世代同居

食事:カロリーの低い食事、塩分の多い食事、粗食

 

以上です・・。さあ、これからの時代、健康で楽しく感謝しながら生きていくために・・「安保理論」は必須です。本ブログが「縁ある皆様」のお役にたてれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次回からは単発で「各臓器」の特徴や病気についてUPします。

こちらもご期待ください!  温王子でした・・・