血液の中で働く免疫細胞、白血球

食べる貪食能をも持っています。しかも、食べるばかりべはなく分解し、敵の情報を仲間に伝える抗原提示の働きを持つ、白血球の中の司令官です。

 顆粒球は、防御効率を高めるためにマクロファージの貪食能をさらに進化させた前線部隊です。好中球、好酸球、好塩基球にわかれ、その約90%は好中球です。異物を飲み込む力が強く、消化する処理能力にもすぐれ、細菌などの大きな異物が侵入すると真っ先に駆けつけます。細胞質の中の顆粒の加水分解酵素や活性酸素も利用して敵を殺菌、消化するとともに討ち死にします。このとき放出する活性酸素が正常細胞に炎症のダメージを与えます。

 リンパ球はその反対に貪食能を退化させ、接着分子(接着蛋白)を進化させ細菌より小さい異物をくっつけて処理をする新しい機能を加えました。自分の異常細胞に反応する力を退化させ、外部からの侵入者を見分ける能力を高めて攻撃に徹しています。攻撃方法により、細胞殺傷タンパク質を振りかけて殺すNK(ナチュラルキラー)細胞とT細胞型、接着分子から強力な武器(抗体:免疫グロブリン)をつくり敵を攻撃するB細胞型にわかれます。T細胞とB細胞は敵の情報を記憶し、再度侵入した場合は自主的に処理します。そして内なる敵(異常細胞)を見つけ攻撃する胸腺外T細胞と一丸となって免疫を支えています。

 以上です・・。 今日は白血球=免疫細胞の仲間をご紹介しましたが、次回は

その「2つの免疫システム」についての解説で~す。 温王子でした・・・