前立腺(冷たさが精子を増殖させる)

 解糖系のエネルギー生成部位のためストレスや血流の低下で病気を発症します。

 

 「前立腺肥大症」~交感神経緊張・血流障害~

 

 前立腺肥大症は良性腫瘍で、前立腺の内腺が大きくなって尿道を圧迫し、尿の出が悪くなった状態です。50歳以上の3~4人に1人が肥大症になっています。

 加齢とともに内腺に瘤のようなものができ、大きくふくらんできます。尿の通り道が圧迫されて、排尿するときに尿の勢いが弱い、お腹に力をいれないと尿が出ない、残尿感などです。肥大した前立腺により膀胱が刺激を受け蓄尿が敏感になるため、頻尿や尿意切迫感、下腹部不快感などが起こります。

 治療法は、前立腺内の尿の通り道を広げるα1ブロッカー、膀胱の緊張をとる抗コリン剤、前立腺を小さくする抗男性ホルモン剤、そして内視鏡で行う手術(経尿道的前立腺切除術)があります。薬剤は、交感神経の緊張を招き、病気を引き起こします。

 内腺は男性ホルモンの減少、性ホルモンの失調などによって、結合組織の増生が起こって肥大をきたしていくと考えられます。女性の子宮内でも子宮内膜が増生して筋腫になったように前立腺の肥大の場合も同じです。冷えによって何とか血流を保とうとして起きた肥大です。

 温めても、ウォーキングなどの運動でも血流を回復できます。

 男性は女性よりも冷えに鈍感で体は冷えているのに、のぼせあがると下半身の冷えを感じにくくなっています。低温サウナや湯たんぽを活用しましょう。

 

 「前立腺がん」~交感神経緊張・副交感神経優位・血流障害~

 

 前立腺がんは、外腺が夏みかんのように分厚く凹凸になった状態で発生し、骨やリンパ節などに転移します。

 現在は血液検査の前立腺特異抗原の腫瘍マーカーPSAによって、早期から前立腺がんを発見できるようになりました。

 前立腺がんは、他のがんとは違って、過剰な交感神経緊張状態からだけでなく過度の副交感神経優位からも発症する唯一のがんです。

 原因は、マラソンなどの過酷な運動のし過ぎや、その反対に、下半身の肥満やずっと座りっぱなしのデスクワークによる運動不足で起こる血流障害です。

 特に肥満は、静脈血をふくらはぎの筋肉で心臓まで押し戻しにくくなります。中高年の男性は血流障害が起こりやすいので特に気をつけたほうがいいでしょう。

 がんの解糖系のエネルギー生成を止めるには、温めることです。温めて、留まっている毒素を排泄させると、改善へ向かいます。老廃物が溜まりやすい仙骨や仙骨と腰椎骨の接続部分のお尻の割れ目や足の付け根の鼠径部も乾布摩擦の要領でマッサージを行います。カイロをおいて温めるのもいいでしょう。 

 治療には、男性ホルモンが前立腺がんへ移行するのを阻止するホルモン療法、放射線を前立腺に照射する放射線療法、前立腺を丸ごと全部摘出して、膀胱と尿道をつなぎ直す手術があります。70歳を過ぎて見つかったがんの場合、進行は非常に遅いので、あえて何か過激な治療を行うよりも温めながら生き方を変えていくほうが穏やかな生き方を過ごしていけるでしょう。

 

 以上です・・。実は王子も尿に関する違和感を覚えたことがあります。でも、知らぬ間に抜けていた経緯は「コレ」だったんですね~。自律神経のバランスと内外からの「温め」。壮年男性も還元陶板浴いいかもです~(笑)。

 

次回は「薬の横綱」について触れていこうと思います。 温王子でした・・・