がん②

たたくと感受性が高いので寛解(症状が一時的に落ち着いて安定した状態)になります。大人も同じと考えて抗がん剤を使うのは間違いです。

 がん成長因子、受容体、分裂促進たんぱくなどを抑制したり、血管の新生を阻害したりするなど、特定の分子構造のみを標的にする分子標的治療も開発されましたが、結果はやはり免疫系がとても抑制されます。

 外科手術も免疫力や体力を消耗するので積極的にはすすめられませんが、大腸がんなどで腸がつまっている場合は、病巣部のみの切除とし、リンパ節の廓清(病床周辺のリンパ節を切除する)は避けることです。リンパ節の廓清は周囲の血管やリンパ管を傷つけ血流を障害するので、リンパ球が活躍できず再発の危険性も高くなります。たとえ体内にがんをとり残しても、自分の免疫力を高めれば対抗することができます。

 がんから脱却するには、免疫力をフル活用するのがいちばんの方法です。

がんも、体の適応反応であり、緊急事態を生き延びようと起こっているものです。緊急事態が解除されてその役目が終われば、自分自身でがん細胞を自殺させるアポトーシスのプログラムが働くはずです。アポトーシスをコントロールするのはミトコンドリアですから、低体温、低酸素、高血糖の状態から抜け出さなければなりません。

 体を徹底して温め、深呼吸をして酸素をとり入れ、ストレスのある過酷な生き方から脱却すると、やがてリンパ球は活性化します。

 がんをやっつけるのはリンパ球の中のNK細胞です。交感神経緊張状態で数は増加していますが、がんと戦うために必要なパーファリンの分泌は抑制されています。副交感神経を優位に働かせると、うまくがんと戦え、がんは次第に消滅する道をたどります。高血糖を改善するために、食事は腹8分目とし、砂糖の多いお菓子や食べ物を控えることです。

 免疫力を強化して最も効果が出ているのは膵臓がんです。膵臓がんは早期発見早期治療が難しく、術後の経過も悪いがんです。ですが、膵臓はお腹の奥にあり、外からの加温や内からの玄米菜食で温めやすい臓器です。「免疫力で治す」と覚悟を決めてとり組む患者さんたちは、西洋医学での常識を超えた結果を生んでいます。以上です・・。最後に安保徹先生からのアドバイスを記して締めたいと思います。

 

   ~がんを自然退縮させる自己治療~

 血流を活発にする確実な治療法は、体を温めることです。1日何度でもいいので、無理のない程度に入浴を繰り返すことです。以前、脳腫瘍で手術不可能な患者さんにアドバイスすると、1日中ずっと入浴をし続けて脳腫瘍が自然退縮したとお礼の電話をいただきました。

 入浴ができない場合はカイロや湯たんぽで首や腰を温め続けましょう。特に首は頸椎の上、腰は仙骨の上にあてると全身がポカポカと温まります。

 血流がよくならないと、酸素も栄養も運ぶことができません。

 がん患者さんの中には、免疫力を高めようと、たくさんの健康食品をとっている人もいますが、血流をよくしてこそ健康成分も体に運ばれ、消化吸収されます。

 そして体の中に溜まっている有害な物や老廃物の排泄(便通)をよくするために、食物繊維の多い食事をとることです。食物繊維が消化管の運動を活発にし、お腹の血流量をふやして温めてくれます。

 がんの食事療法ではゲルソン療法がよく知られていますが、玄米採食や酵素の多い生野菜と果物のジュースで自然退縮を果たした人もいます。

 がんになるのは真面目な人が多いのですが、自己治療がストレスにならないようにしましょう。

 

   「がんを治すための4か条」

1.ストレスから脱却する

2.積極的に体を温める

3.深呼吸をする

4.腹8分目を心がけ甘い物を控える

 

自分自身が「安保クリニック」の主治医なのですね~。温王子でした・・・