人間医学 記事3

という部位であることがわかっています。ところが、人間は眼窩前頭野から発せられた疲労感がアラームとして効かなくなり、疲れが積み重なっているにも関わらず、それを感じなくなることがあります。それは、ほかの動物には見られないほどに発達した前頭葉が原因です。前頭葉は「意欲や達成感の中枢」とも呼ばれ、仕事や運動への達成感を感じると、実際には疲れていても疲労感が隠されてしまうのです。この状態を「隠れ疲労」「疲労感なき疲労」と呼んだりします。この状態が長く続くと、過労死や突然死に繋がります。一方、前頭葉が小さいほかの動物、たとえばライオンは、獲物を追いかけるとき、どれだけ空腹であっても、疲労感を眼窩前頭野で自覚したら、アラームに従って追いかけるのを止めてしまいます。前頭葉が発達していないヒト以外の動物は、意欲や達成感より疲労感というアラームを優先して行動するのです。そのため、ヒト以外の動物は過労死することがありません。以上です。最後は「な~るほど!」と言いたくなるオチでしたね~(笑)。もう少し続きます。温王子でした・・・