続・体温免疫力 2-6

責任者としてショックを受けたためでしょう。この時は、すごい肩こりやこむら返りなどに悩まされたものです。私の例でもわかるように、交感神経が優位になっていると、リンパ球の割合は少なくなってしまいます。そして、交感神経優位の状況がつづき、さらに低体温になると、リンパ球の割合は30%以下に減ってしまいます。交感神経が刺激されるとリンパ球が減るのは、リンパ球は副交感神経の支配を受け、顆粒球は交感神経の支配を受けているからです。これは健康な体にとって、非常に都合よく造られたシステムです。交感神経が緊張しているとき、つまり私たちが活発に動き回っているようなときは、細菌などの微生物が体に入りやすいので顆粒球を増やして、その侵入に備えています。食べ物を食べているような副交感神経が優位なときには、消化の過程で現れる体に不都合な物質を処理するために、リンパ球を増加させているという訳です。さて、低体温状態から脱してだんだん体温が上昇すると、今度は副交感神経が優位になっていくため、リンパ球の割合が高くなっていきます。ところがリンパ球があまりに増えすぎると、今度は逆に体温は低下してしまいます。そしてリンパ球の割合が50%以上になると、ふたたび低体温領域に入ってしまいます。ここは、副交感神経が優位になり過ぎている世界なのです。つまり白血球は、リンパ球が少ない状態にぶれても、リンパ球が多い状態にぶれても、体温は低くなります。体温が低い状態というのは、酵素の働きが悪くなっているわけですから、当然ながら様々な病気にかかりやすくなります。いや~具体的な数字も相まって勉強になりますね~(笑)。続きます。温王子でした・・・