続・体温免疫力 2-5

良く働くことで、体内環境の安定が保たれています。おおざっぱに交感神経は昼間が担当、副交感神経が主に夜間担当と考えても良いでしょう。自律神経は、心臓の動きや血管の拡張・弛緩などを調整して血圧や血流を支配しています。しかしもっと簡単に言うと、それぞれの細胞が働くか働かないかを決めているのが自律神経なのです。自律神経は体中のほぼ全部の細胞を支配しており、その時の行動にふさわしい細胞が働き、そうでない細胞が休むという事を決めています。たとえば、興奮した特は、心臓や血管の、この細胞に働いてもらって体を活動状態にするよう交感神経が指令を出します。ものを食べるときは、大切な消化吸収に関係する細胞は働いて、その他は休むよう副交感神経が指令します。さて、体温を維持するためのエネルギーは、全身を巡っている血液がもたらしています。食事をすると、それが消化・分解されて肝臓に運ばれ、エネルギーに変換されます。また、運動をすると筋肉でも熱がつくられます。これらの熱エネルギーは、血液によって全身の細胞に分配されるのです。したがって、何らかの原因で血流がとだえてしまうと、血液が十分に供給されず、体温が下がってしまいます。血流がとだえてしまう原因の1つが、交感神経の緊張です。例えば仕事が忙しく睡眠不足で一生懸命に仕事をしていると、交感神経の緊張状態が続いてしまいます。ふつうなら、交感神経が働いても、そのあとは副交感神経が作用して、体は均衡状態にもどります。しかし、無理ばかりしていると、副交感神経が働く余裕がなくなり、体が緊張しっぱなしになってしまいます。交感神経は、血管が収縮するよう作用するので、この様な人の血管は細くなっています。細い血管に流れる血液量は少なくなりますから、全身の血液循環量が減って、体温も下がってしまうのです。では、いつも副交感神感には大量に血液が入り込むことになります。その大量の血液を動かすには手間がかかるので、この場合も変え大量に血液が入り込むことになります。その大量の血液を動かすには手間がかかるので、この場合もかえって血流の流れが悪くなります。自律神経の面からみると、交感神経と副交感神経、どちらの神経が極度に優位になっても、体のバランスは破綻して低体温になり、さまざまな病気を招きます。複雑なような気もするでしょうが、反対に考えると、かえって簡単な面もあります。自分が交感神経と副交感神経、どちらに偏っているかが分かれば、その偏りを正すことで、病気を治すことができるのです。いや~今日も長かった!腱鞘炎になりそうです(笑)。また、明日お会いしましょう。でも、これで病気も怖くないですね!温王子でした・・・