続・体温免疫力 2-4

なぜなら、西洋医学では、冷えは病気と認めていないからです。病気でなくても、足が冷えて眠れないなど、本人にとっては非常につらい事です。そこで頼るところは、東洋医学になります。東洋医学では冷えを「未病」と言って、病気と健康の境目にあるものだとしています。たしかに、体の表面だけが冷たいだけならまだしも、それが続いていると、やがて深部体温にも影響するようになるので、早く改善して置くにこしたことはありません。そこで東洋医学では

、冷えは健康を損ねる非常に重要な症状として注目しており、それを改善する鍼灸や漢方薬などの治療もたくさんあります。その点、西洋医学では病気とは言えない「冷え」が軽視されているのが現状です。東洋医学では、冷えると病気になる、体を温めると病気は治る、健康が維持できるという考え方をしています。これはまさに、私がこの本で言いたいことですが、東洋医学には1つだけ不満が有ります。冷えが悪い、体を温めれば健康が維持できるという事の、科学的裏付けがなされていない事です。ただ漠然と体を温める事の大切さをアドバイスしても、患者さんは心の底から納得するというわけにはいかないでしょう。体内の細かな作用を理論的に見るというという面では、西洋医学のほうが優れています。そこでこの本では、西洋医学的な視点で、そのメカニズムに迫ってみましょう。今日はここまでです!チョイ長かったですね(笑)。次回に続きます。温王子でした・・・